『MATRIX REVOLUTIONS』 ザイオンの襲撃・残念な終劇

なんで『レボリューションズ』がダメかというと──。
(いきなりだな)


まず、前半がダルい。
なんだかとつぜん出てきたオッサン家族と、
よう分からん駅でダラダラ会話しとる。
その間、音楽もなし。
駅自体も何も見どころがない。
──なんじゃこりゃあ!


ようやくモフィやん(関西風)たちがバトった──
と思ったら、あんまり味気ない戦いっぷり。
なんか、タラタラ動いてるんだもん。
なんで、そんなんでタマが当たらねェんだよ!


そんな感じのダラダラ感が──、
恐ろしいことに 1 時間も続く……!

ほんで、ようやく派手なバトルが始まった──

と思ったら、派手なだけで目がつかれるだけ。
やたらピカピカしとる。

でんのうせんしポリ■ン
「ポ■モンショックだぜ!」


最後のスミス戦も──なんだか、ねぇ……。
雨でなんやよう分からん。


オレが観たかったレボリューションズって、
けっきょく、「1000 人スミス対ネオ」だったのかも。
もっとこう、肉弾戦を見せてくれ!

ただ、ちょっと面白い見どころがあって──、

スミスはエージェント時代から、

「アンダーソンくん」

とネオのことを呼ぶ。


この呼び名で彼を呼ぶのは、スミスだけなんですよ。
パートナであるトリニティですら、ネオと呼んでいる。
つまりは、ほかのみんなは、
天才ハッカや救世主としての「ネオ」しか見ていない。


そう、物語の中で唯一スミスだけが、
「人間・トーマス・アンダーソン」
を見ているのです!


そんなスミスが、バトルの最後で「ネオ」と呼びかける。
すると──、ご存じのとおり、スミスは負ける。


おお、なんだか象徴的な終わり方だ!


まぁ──、
ネオの勝ち方が 1 作目と同じだけどね……。

戦いの終わりを知って、

(急に株を上げた)キッドが 1 人ではしゃぐ。


この場面も「なんだかなぁ」な感じで──、
ザイオンにいる人々は、ネオの勝利を知りようがない。
だから、カタルシスがないんですよ。


「わあ、なんか知らんけど戦争が終わった(棒)」
「おお、やったあ(棒)」


──みたいな。ていうか。


けっきょくのところ、「人間電池」の問題も棚上げ。


伊藤博文*1のオッチャンが、
マトリックスを抜けたい人間は抜けさせる」
的なことを言っているけど──、
どうやってやネン!
そのあたりの説明も一切なし。


最後の最後でモヤモヤ感だけを残したまま、
オッチャンとオバチャンとコドモだけが納得して、
映画は終わるのじゃった……。

*1:アーキテクトね