雨降る夜に雪を思う

ビックリするくらいの大雨が降る中、帰ってきた。自転車で。

何だか熱があるようだ。まぁ、全く体温がないよりはいいけど。

このあたりは、もう、今年中に雪が降ることは無さそうだ。

そういえば──子供の頃は、クリスマスも雪も好きだった。

大人になってから、どちらも好きではなくなった。

それは、何故だろう? 意外と即答できない。

ただ──子供の頃からクリスマスも雪も好きだったか、少し怪しいところだ。

「ガキの頃はクリスマスが楽しかったが、大人になってからは楽しくない」という情報に踊らされていないだろうか?

ひょっとしたら、そんな風に子供の頃の思い出が改竄されていないだろうか?

──それもまた、いいか。

どうせ返ってこない過去が、どのように変わっても構わない。

別れた恋人や離れていった友人が、どのように変わっても構わないように。

──それはそれで、寂しいか。

でも、寂しいのも悪くない。