エッセイって、そんなもの

軽く読める本は、ブログで感想を書くのが難しい。

<http://asiamoth.com/mt/archives/2006-09/19_2340.php>

森博嗣の文体とか作風にどっぷり浸かっていると、上記の本を読んでも「森博嗣はこんなことを考えているのか」「彼にこんな一面があるなんて!」という感情は起こらない。

彼の著作で、楽しいけど軽く流せる作品を「ポカリスエットのような」と喩えていたが、そんな感じ。



とはいえ、つまらないわけではない。写真も綺麗で見ていて飽きないし、何回でも読み返せる。

ただ、取り立ててこの一冊を取り上げたり、猛烈にお勧めする、というところまでは行かない。

エッセイというのは、そういうものなのかも。

しかし、そういう本も必要だ。



いつかは、自分もエッセイを書いてみたい。

読んでもあまり役に立たず、深く感動したりしないし、一生ついていこうなんて思わない。しかし、ほんのちょっと心に残るような──そんな一冊を。