一押詐欺業者×杞憂中学生女子

今日の仕事中、ちょっとやっかいだった電話の話。



お客さんが「ワンクリック詐欺」のサイトを表示してしまったらしく、

「自動的に登録されて、○万(忘れた)を請求された!」

とのこと。

こういった時の返答はいつも同じで、

「自分の意志で登録したのでなければ、取引自体が成り立たないので払う義務はない」

ことを説明。

──しかし、30分くらい話していても、何度も何度も同じことを「どうしたらいいですか?」と聞いてくる。



声から推測すると、厨房くらいの女の子で、芸能人(ジャニ?)の画像リンクをクリックして「大当たり」したらしい。

──で、親にも相談できずに、泣きそうな雰囲気で電話をしてきたわけだ。

まぁ、サポートセンタは県外にあるため、「俺の胸で泣け!(キモイ)」なんてことも言えず(県内ならいいのか)。



話を聞くと、──

「画面に何かの番号が出てきて」それ多分ただのIPアドレスだよ「パスワードも書いてありました」ん? たぶんデタラメだろプゲラ「○日以内に払わないと」あっとそういえば昨日、サザエさん見逃してた!「○万円になるらしいです」最近寒くなったと思ったら「警察にも相談したのですが」また今日は暑くなったなー「取り合ってくれませんでした」まぁそりゃそうだプゲラッチョ。──ところで、舞城王太郎の文体はこんな感じ。

何回説明しても、

「もし、相手から電話やハガキが来たら、どうしたらいいですか?」

って聞いてくる。

うん。判ってる。──昔、「趣味: 杞憂」だった自分に対する罰か何かだろう。うんうん。

──というか、その「もし」があり得ないことを説明しても、何故か聞き入れようとしない。杞憂杞憂。



「もし、私と、もこ●ちの間に赤ちゃんができたら、どうしたらいいですか?」

並に、アリエナイ。

というか、もこ●ちって伏せると、ますます人の名前に見えないよね。

──とか、いろいろと関係ないことを考えてしまう。

でも、そもそもワンクリック詐欺の(しかも芸能人目当ての厨房)話を聞いている、ということが、人生の無駄な気がする。

「手塚×不二より、むしろ不二×手塚の方が萌えませんか?」

などの会話の方が、門外漢ながら頑張って話を合わせよう、という気がしてくる。

──うーん、でも、腐女子って「わざわざ合わせてくる男子」って、むしろ嫌いそうだしなぁ。ぶつぶつ。



──そんな感じで、結局その子とは全く心が通じることなく、対応が終わった。お大事に。

まぁ、身近にいる子だったら、少々痛い目にあって勉強させた方が──と考えたかも知れない。

なぜなら、客観的に聞いていると、むしろ「ワンクリック詐欺業者にお金を払いたくて仕方がない」とも聞こえたからだ。

うん、だったら払おうよ。ぼくちんは、知らん。

──ということもできず、「当たり障りのない対応」をして終わりました。デュビデュバ。イエー。