二度寝がやめられない

川沿いを歩く。

かなり歩きにくい、道無き道を進んでいく途中、女子高生らしき二人と知り合った。

二人を家に招き、一人からメイク道具を借りてマスカラを付けながら、台所で紅茶を入れる。

そろそろ母親が帰ってくるので、急いで二人を自分の部屋へ押し込んだ。

──いうまでもなく、寝ているときに見た夢。フロイトせんせなら、何と云うだろう?



それはさておき、もう長い間「二度寝」がやめられない。

起きる時間より、一時間早く目覚ましをセットする。

そして、一度起きたあと──また寝る。

起きて朝ご飯を食べたあと、少し横になる。休みの日なら、また寝てしまう。

──というのがやめられない。もう、十年以上は続いているだろうか?



学生時代は、朝は強い方だった。

朝起きて30秒後にはカレーライスが食べられる、というのは今でも変わらないが、食べたあとはすぐに出かける準備ができた。

それが今では二度寝のために、一時間も二時間も早く起きる。

それどころか、二度寝のために睡眠時間を削るほどだ。

──なんだか、ものすごくもったいないことをしているような。



二度寝というモノは、タチの悪い極上の美人のようだ、と思った。