最後にいい奴
今日はかなり忙しかった。
プライベートの仔猫ちゃん関係で、ではなく仕事で。
最近問い合わせが増えているのが、「ウィルスが○○件見つかったので駆除しますか?」というメッセージが出ているがどうすればいいか、という問い合わせ。
ややこしいのが、この件は
- PCにインストールされているウィルス対策ソフトが出しているメッセージ
- ウィルス対策ソフトのように偽装したスパイウェアが出しているメッセージ
の二通りに分かれること。
いずれにせよ、自分が勤めているところではPCの詳細までは案内しないのだが──本当にスパイウェアの対応が面倒だ。
そもそも引っ掛かる方も引っ掛かる方だが──もちろん、スパイウェアを作る方が悪い。
で、笑うのは、削除ツールが付いているスパイウェアがある、ということ。
ウィルスだったら絶対無いと思うが、スタートメニューの中にアンインストールアイコンがあって、クリックすると削除できる、という。
──なんで最後の最後で「いい奴」になってんだよ!と対応しながら突っ込み。
「──というわけで、この数珠と判子さえあれば、リストラされちゃった息子さんも、冷たいお嫁さんも、万事オッケー!ってわけ。すごいでしょー、おばあちゃん」
「はあ」
「これが、なんと今だったら、おばあちゃんだけ特別に!半額(は・ん・が・く)の!80万円でいいですよー。それに、この!ありがたーい招き猫もつけちゃいます!」
「はあ」
「だから、ささ、こちらにお名前と、印鑑だけお願いしますねー。──はいはい、そうそう。はい、じゃあこれで、契約、完了、ということでー。どうも、ありがとうございますー。」
「はあ」
──後日、請求書を嫁に見つかり、問い詰められるおばあちゃん。請求書に書いてある電話番号へ電話してみる。
「あのー……誠に、すみませんが……先日、あのー……なんだか解らんうちに、あのー……なんだか、を買って、しまったみたいなんだけども、あのー……解約?したいのですがー……」
「いいですよ」
ええええええええええええ!?──みたいな話。