ヌコと暮らす

子猫を飼うことになった。それも、二匹。

ヌコ可愛いよヌコ!トテトテ走り回っている。

疲れたのか、二段ベッドの上で寝ている。

相方(カノジョ)も、ヌコと一緒に眠り始めた。

ああ、シヤワセというのは、こういうことを言うのか。まるで夢のようだ。



──夢だった。

真夏の夜の夢、ならぬ、真夏前の昼寝の夢(語呂悪!)。

夢の中で

「いや、ウチ、二段ベッドなんかあったか──?」

とか、

「いやいや、相方はヌコ苦手じゃなかったか──?」

とか、いちいち疑問に思っていたのが面白かった。



相方は、猫が苦手だ。

苦手、というか「気持ち悪い」らしい。

全っっっく理解できないが、自分がゴキブリを見たときの感覚と、相方が猫を見るときの感覚が、ほぼ同じということらしい。



胸くそ悪くなるので思い出したくもないが、少し前に気分が悪くなる動画があった。

聞いただけで吐き気がするので見なかったが、

「美人な女性が笑いながら子猫をハイヒールで踏m」

──書きたくも無い。

想像するだけで、その女性を踏みつぶしたくなる。



幸いにして、相方は猫嫌いだが、同時に猫が恐いそうなので、攻撃することはないようだ。

それにしても、この先、相方と別れることがあるとしたら

「どうしても、ヌコと暮らしたくなった」

というのが理由になりそう──そんなことを考えた、真夏前の昼寝の夢(だから語呂悪いって)だった。