新陳代謝とデトックス

今さらながら、『魔人探偵脳噛ネウロ』の傑作な場面。



(コンピュータの操作をしながら)

「……おっと、また不要なデータがたまってきているな。検証して処分せねば」

「フッ、まぁ仕方がない。実際の生物並みに膨大な量の情報を処理しているからな。それを消化した残りカス──新陳代謝のようなものだ」



スーパコンピュータの《中》にいる《私》に向かって話しかける大学教授、というクルった場面。

その描写も秀悦だが、ここで注目なのは、コンピュータのデータ処理を生物の新陳代謝に喩えているところ。やっぱり、この作者は天才だな。



──自宅でPCの不要データを処理しながら、そんなことを考えていた。

OSの仕組みを理解していないと、不要ファイルはどんどん溜まっていく。──「temp」なんていうディレクトリの存在も、知っている人は少ないのでは?

てか、知っていても `C:\Documents and Settings\hoge\Local Settings\Temp` なんて馬鹿長いパスにしてあるので、アクセスが大変だ。

そういえば、《新陳代謝》的に喩えると──不要ファイルの削除作業は、最近流行りの《デトックス》のようにも思える。新陳代謝と違って、自動的に行われるわけではないので。

一度、徹底的に毒抜きしたい。PCも自分も。



自分のブログも《デトックス》しようとしたが、あまりにも手を掛ける場所が多くて、断念。カリッカリにカスタマイズしてあるのだが、一からやり直そうとして途方に暮れた。

いわば、デトックス以前に便秘だの腰痛だの不眠だの──を改善する必要あり、というところ。



ああ、一番毒抜きが必要なのは──人間関係か。などと気がついたところで、おしまい。