素直さは最大の知性、とは
「素直さは最大の知性」という言葉がある。言い始めたのは「ツイてる!」でおなじみの斉藤一人さん、といわれている。
──が、たぶん、何千年も前から言われていることだろう。文献を探せば似たような言葉はいくつでも見つかるはず。──つまりは、真理だと思う。
まぁ、以前から言われているから真理、とは限らない、ということはよくあるが。たとえば、「傷口は消毒して乾燥する方がいい」とか。傷口は石けんで洗って、乾燥は避けた方が痕が残らなくていいらしいよ。余談終わり。
周りにも「素直さは〜」という人が多い。そして、自分はよく、「○○君は素直じゃない」と言われる。
それは、その通りだろう。
しかし、「素直」という意味をはき違えているのでは、と思うことも多い(このあたりが「素直じゃない」と言われるゆえん)。
「素直さは〜」というのを「言われたことはハイハイ聞いていた方が賢い」と捉えている人が多いようだ。
──「素直」という言葉の意味からすると、なにも間違いはないように思える。
しかし、「〜最大の知性」と締めくくってある。「言われたことを、ただ聞く」のなら、「素直さは最大の感性」とでも言うのでは?
ひとは、自分より(言葉は悪いが)《レベルが高い》人から何かアドバイスを受けたとき、なかなかすぐにはすぐに受け入れがたいものだ。
「でも……」「だって……」と(心の中で)言いたくなる。
しかし、「なぜこの人は自分にこんなことを言うのだろう」と考え──
「そうか、自分に○○となってほしいから言うのか」と理解し──
「よし、それなら○○してみよう!」と行動に移る──
──この過程を経た上で行動に移るのと、「ただ言われたことをそのままやる」のとでは、決定的に何かが違うと思う。
つまり「自分の中で咀嚼(そしゃく)する」のが肝心なのだ。アタマを止めて、ハイハイいうだけ、というのが知性とは思えない。
で、こういうときによく思うのが──
──それでも言われたことをただただハイハイ聞いていてドンドン成長・成功していく人がいる、という事実だ。
数年間、身近にいる人たちを観測した結果、次のように理解した。
──「そういうひともいる」。
長い間「自分」をやっていると、「自分が素直に人の言うことを聞けるかどうか」くらいは判ると思う。
判った上で、「自分は素直じゃない、このままでは自分が損をする、だから素直になろう」とできる人は、とっくに素直に行動に出ているはず。
そうでないのなら、妥協するかあきらめるか頑張るか、《早く決める》べきだ。
──と、グチグチいっている場合じゃないことが判りますた。頑張ろう>オレ
余談だけど、何年も前に親友(マイミクさんの一人)からいわれたことで、いまも自分を支えていることがあって。自分は勝手に「キャラ論」と名付けた。
──仕事中に同じようなことをしても、ある人は評価されて、自分(asiamoth)はあまり評価されない、ということがあった。そのことで愚痴をこぼすと、
「だって、それは○○(asiamothの本名)君だから」
──と。要するに、その人の《キャラ》に依る、と。さっき書いた「そういうひともいる」というのも同じ。
たとえば、メジャーリーガも金メダリストも、IT企業の社長も、みんな「同じような人」じゃないじゃん。アクの強い人、控えめな人、異性好きもムッツリもいる。
自分は自分、そして「自分がなりたい自分」はどんな自分か──。完全に理解した上で、「素直さ」を身につけるのが最強!と思った。