騙し欺されて生きるのさ

たとえば、あなたの隣の席で新人が「ブラウザ上でデータベースAの情報をデータベースBにコピーする作業」を行っているとする。

作業方法が「データの一つ一つをコピーしている」、しかも「マウスで文字をドラッグして、右クリックからコピーを選択(以下略)」などとしている場合、いろいろつっこみ方法があるだろう。

  • それ、右クリックから「全て選択」でよくね?
  • それ、Ctrl+a, Ctrl+c……でよくね?
  • それ、「窓使いの憂鬱」使った方がよくね?
  • それ、スクリプト組んだ方がよくね?
  • それ、データベース直接いじった方がよくね?
  • それPla(ry

「コントロールキー、ってなんですか?」とか言い出しそうな人には、データベースをいじれ、などとは言えない。「それPla」が伝わる人には、右クリックで──などとは言わなくてもいいだろう。

すべては「あなた」と「相手」のレベルによる。

そんなことを思った、日曜の午後。場所は、勤務先。

お客さんとの電話対応で、たまに「なんだか騙し欺しやってるなー」と思うことがある。

「インターネットの画面を開いてください」というコトバが伝わらないじっちゃんに、技術的な問題があったことを説明しないといけない──そんな状況があったとする。「ケーブルモデムが──」なんて100%伝わらないので、なんだか別の喩え話(電話機とか車で喩えることが多い)でお茶を濁したりする。

そんなとき、ああ、騙し欺しやってるなー、と。

まぁ、しかたがないか。アニメを見たことがない人に『MUSASHI -GUN道』の面白さを説くよりはましだ。

ところで、事務仕事を長くやってきた相方が、業務でPCを使うのに「Ctrl+a」を知らなくてびっくりした。──ひょっとして、知ってる人の方がマイナ?