『ファインディング・ニモ』を見た

今ごろ過ぎて、むしろいい時期(何?)の『ファインディング・ニモ』を見た。見る前は期待していなかったが、けっこう面白かった。

始まってすぐに思ったのが、「男キャラ・女キャラの差がない」こと。アニメキャラというと、分かりやすい記号的に、「女キャラはまつげやリボンを付ける」といった味付けをされることが多いが、本作ではそれがない。初めにニモの父親と母親が出てくるが、ほとんど見分けが付かなくて、ちょっと心配だった。が、ほとんどのシーンで同じ種類のキャラが出ないから、特に気にならなくなった。

ストーリィは一直線で、すごく分かりやすい。ひたすら、ニモの父親がニモを探しに行く、というタイトル通りの映画。なので、背景やキャラクタのCGの「よくできてる感」が楽しめた。

こういった、動物が主人公の作品では、人間が悪者として描かれることが多い。本作もそうなのだが、人間のことをよく知ってる魚たちが出てくるのが面白い。なにしろ、ニモの行方を知っ手段が「人間が落としていったゴーグルに書いてある住所を読む」こと。いくらでも「人間達がしていることや言葉は分からないが、何とかしてニモの居場所を探そう」という話にできるのに、人間の言葉が分かる世界観にしているのが興味深い。

「何回でも見たい」映画か、というと「うーん」だが、忘れた頃に見直してみたい作品だった。