年収が年齢×十万円以下

2005年はニートの年、というと誤解を招くが、ニートが騒がれたことは間違いない。ここでは(というか、asiamothの発言では)、ニートというのは「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」を指す。要するに、「いい年して親に食わせてもらっている人」のことを言う。

──で、それって、何が問題になっているのか、正直、よく分かっていない。親が、(いい年した)子を育てていけるのって、豊かな証拠では?

「子供が働かず、一家を支えるだけの収入が得られずに、一家心中」という事件は聞かない。一家心中、なんてするのは、親が借金して──というケースしか聞かない。

一度、いわゆる「お金持ち」の女性の話を聞く機会があって、「子供が30になるまで面倒を見るくらい当然」という発言をしていた。子供を30歳になるくらいまで養えない親は、収入を得る努力をしていないというような意味。まぁ、「パンがなければケーキを食べればいいのに」みたいな発言に聞こえるかもしれないが、その人は、自分で努力して収入を得た人なので、発言に重みがあった。

──で、表題の「年収が年齢×十万円以下」な自分って、ニートより下じゃないか? と思った。同じような人はたくさんいると思うけど、よっぽど、ニートより問題だと思う。というか、年収がそれくらいだと「豊かに暮らす」ことができない、というのが問題。

まぁ、「何を今さら」な話。