悪口を言うこと

海外では「キス・マイ・アス」などというスラングがあるらしい(もちろん、片仮名でしゃべっているわけではない)。

これって、言われた相手によっては、ちっとも罵声にならないどころか、「えっ、いいんですか?」と笑顔で答えたくならないのだろうか。異性でも同性でも、人によっては。

考えてみると、「マザ・フ××カ」とか「オレの×××を舐めな!(脳内で英訳よろ)」とか、性的なニュアンスの罵詈雑言が海外には多い。

フロイト先生だったら、喜んでスラングを吐く人間の深層心理を分析しそうな感じ。「ホ●野郎!」なんて叫ぶ奴の半分以上は、自分がそうなんじゃないだろうか。



日本の場合はどうか、と考えてみると、阿保とか莫迦とかを除くと「くそったれ」というのがあるが、日常的に誰でも(なんとアイドルでも!)している事だしなあ……。「畜生」というのは「人間よりも下」に見ているわけで、立派な悪口になりそうだが、どちらかというと自分自身に対して憤っている時に使う。

──というか、今どき罵声を浴びせるというのが古い、というのが日本の風潮のような気がする。某巨大掲示板では色々と新語が生まれているが、現実世界でそのまま使う人はいないだろう。もしいたらそれこそ(ry

あ、そうそう、「キモい」というのがあったか。でも、これってどことなく親しみを込めて言っている感じがする。キモいと言われても、少なくとも「中指を立ててフ××ク」をされた外国人のような態度にはならないはず。



自分自身は、他人に悪口を言うという習慣がない。「悪口を言う習慣がない」なんて変な表現だが、自分が観測したところ、「悪口を言う」のと「歯を磨く」のが同じレベルの人がいる。井戸端会議などで、ね。自分はそうではない、ということ。

悪口を言いたくなるのは、相手に期待をしているから。コミュニケーションを取りたい、反応して欲しい、と期待して叫ぶ。自分の場合、嫌いな相手とは接触を避けるし、話題に挙げることもない。嫌いな相手に「悪口を言ってあげる」なんてエネルギィは無くなったなあ。