「いまの若者は──」

「いまの若者は、何でも手に入って贅沢だ」という人がいるが、本当だろうか?

自分の青春時代──らしい青春時代はなかったが、話がややこしくなるので、ここでは中高生時代──は、BOOWYや(アイドルの)ウィンクがはやったり、スーパーファミコンが出始めた辺り。

そういう時代を過ごしてきた、同世代の中には、いまだに「音楽はBOOWYが一番で、アイドルといえばウィンク。ゲームはスーファミの○○が一番面白かった」という人も多いのでは。「最近のゲームは、演出は派手だが昔のゲームの方が云々」とか。

考えるまでもなく、あと30年もすれば「いまの若者」たちも「最近の若い者は──」となるだろう。さて、「最近の若者は──」という人と「昔の方がよかった」という人は、どっちが多いのだろう?

作家の 森博嗣 氏はいつも「社会は徐々によくなってきている」という意味の発言をされている。自分も、その通りだと思う。昔に比べて失った物は多いが、得た物の方が多いはず。

若い世代を見てひがむのではなく、これから先、どんな面白い世の中になるか、楽しみにしよう。