悲しい味やねん
昨日、とても悲しいできごとがありました。
自分の「マイ・ベスト・オブ・お好み焼き」は、
近所のジャスコ系スーパの売店にありました。
外側はカリッとしていて、中身はジューシィ。
そのスーパでバイトをしていた自分は、
高校生のころ、よく食べたものです。
10 年近くも前に、そのスーパは大改装され、
表にあった売店もなくなりました。
ああ、あのお好み焼きは、もう食べられないのか……。
ところが、信頼できる情報筋であるところの
オカンによると、スーパの店内で、
そのお好み屋は商売を続けているとのこと。
作っているおばちゃんも、同じ人らしい。
昨日、さっそく食べに行きました。
──が、まるで美味しくない……。
そもそも、十ン年には、
注文してから焼いてくれていたのに、
昨日は、作ってあったモノを出された、
という時点でイヤな予感がしました。
外側はどら焼きみたいにムニムニしていて、
中身はモサモサ。何だこりゃ……。
そうやって思い起こすと、
むかし食べたお好み焼きも、
カリッとしていた──のではなく、
焼きすぎて焦げていただけでは……。
中身も、ジューシィなのではなく、
生焼けだったのでは……。
どうも、記憶の捏造だったようです。
美しい思い出は、美しいまま、
置いておいた方が良かった……!
という話。
ということで、自分は今、
むかし好きだった女の子が、
「──いやいや、そりゃねーよ www」
というダンナと、ダンナそっくりのお子様と、
一緒に向こうから歩いてくる──
という恐怖と戦っています。
街中でそんな光景に出くわしたら、
どうしたらいいんだ……!