天才に必要なのは

天才は天才にしか描けない──といわれている。その通りだろう。

物語に天才を登場させた場合、「計算力」や「記憶力」のすごさだけを描くのは、凡才である。

人間の「計算力」や「記憶力」なんて、百均で買える「電卓」や「CD-R」にも敵わない(たまに計算機より暗算が早い、という人がTVに出るが、司会者が電卓を扱うのが遅いだけ)。

天才に必要なのは、発想力だ。それこそ「天から降ってくる」発想を受け取ることができるのが、天才だ。

天才が作った作品は、消費しても尽きることがない。ということで、天才の作品からパロディを作ってみよう。



──『レベルE』一巻より

O「どうですか?」

編集「うーん……。うちは少年誌だしさ。これじゃテーマ暗いよねぇ」

O「はぁ」

編集「ページも47枚って半端だしね。31枚でもっと明るくまとめてさ。設定はもっと単純でいいと思うよ。例えば悪い死神と戦う高校生とか」

O「はぁ。でもそれじゃ読者に本当のサスペンスの姿が伝わりませんよ。いちがいに編集の考えだけじゃくくれないっていう事実が。実はもう(第一部の)完結までシナリオはできてるんですよ」

編集「うんうん(あ……やべぇ、こいつ頭いってる)」



もうひとりの天才、大場つぐみ氏がpage.1を編集部に持ち込んだ、という設定。まぁ、『デスノート』連載前にあった、読み切りはなかったことにして。

じっさい、新人作家がデスノートのアイデアを「週刊少年ジャンプ編集部」に持ち込んだら、上記のような対応になると思う。

ということは大場つぐみ氏は──